ゲバゲバ90分 (宮川彬良 編曲)
この曲は、1969年から約2年間、日本テレビで放送されていた「巨泉・前武ゲバゲバ90分」のオープニング・テーマです。この番組は、アメリカの「ラーフ・イン」という番組をヒントに、毎回スピード感あふれるギャグが約150本ほど詰め込まれていて、当時大人気だった大橋巨泉と前田武彦のダブル司会が大きな話題となり、また、それに加え、宍戸錠、コント55号、クレージーキャッツなど多くの花形スターが出演した番組です。このテーマ音楽を手がけたのは歌謡界の名作曲家であり、2006年、惜しまれつつもお亡くなりになった宮川泰さんです。一般的な行進曲とは一味違い、ジャズの要素をふんだんに取り入れ、それでいて猛々しい曲調は演奏会のオープニングにふさわしい名曲です。なお、この吹奏楽アレンジは「マツケン・サンバ」で一躍有名になった息子の宮川彬良さんによるものです。某缶ビールのCMにも使われていました。
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歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ (JAY BOCOOK 編曲)
歌劇「トゥーランドット」は、イタリアの作曲家プッチーニの最後の作品で、未完成のため弟子のアルファーノが完成させたものです。この歌劇は、中国を舞台に、絶世の美女ながら氷のように冷たい王女と、放浪を続ける王子カラフの恋物語です。
カラフは一目見た王女トゥーランドットに恋をしますが、姫は王子との結婚を拒否します。そこで王子は「夜明けまでに私の名前が分かったなら喜んで命を捧げよう」と姫に謎を出します。そして高らかに「誰も寝てはならぬ あなたもそうだ 王女様」と歌い始め、夜明けまでに自分は絶対に賭けに勝ち、王女の愛を手に入れるという内容の歌になっています。2006年、トリノ五輪で女子フィギュア・スケートの荒川静香選手がこの曲を使い、見事に金メダルを獲得したことは記憶に新しいことと思います。まさに、荒川選手が氷の姫トゥーランドットそのもののように見えたことと思います。ちなみに、荒川選手の得意技でありますイナバウアーですが、本来は両足を開いた形のことであり、決して上体を反らすことではありませんので、お間違えの無いようにしてください。
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パイレーツ・オブ・カリビアン (TED RICKETTS 編曲)
2003年に公開された映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」は、ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」をモチーフに「アルマゲドン」のジェリー・ブラッカイマーが製作を手がけたアクション・アドべンチャー巨編映画です。2006年、2作目の「デッドマンズ・チェスト」が公開され、1作目以上の話題を呼び、映画も大ヒットしました。定期演奏会での曲は、この1作目に劇中で使用された曲のメドレーです。
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「アイーダ」凱旋行進曲 (山下国俊 編曲)
歌劇「アイーダ」は、ヴェルディ後期の傑作で、もともとはスエズ運河の開通を祝って建設されたオペラ・ハウスのこけら落としのためにつくられたものです。この凱旋行進曲にも、サブ・タイトルに「エジプトとイシスの神に栄光あれ」とあり、エジプトを賛美する内容となっています。将軍ラダメスがエチオピア軍に勝利し、凱旋する場面で演奏される華やかで勇壮な行進曲になっています。特にトランペットが奏でるメロディーは余りにも有名で、近年ではサッカーの試合のときにサポーターが大合唱しています。2006年はワールドカップがドイツで開催されたこともあり、耳にされた方も多いかと思います。
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セントルイス・ブルース・マーチ (伊藤直樹 編曲)
マーチという形式をとっていますが、元々は「ブルースの父」と呼ばれている「ウィリアム・クリストファー・ハンディ」が1914年に作った「セントルイス・ブルース」という有名なジャズが原曲となっています。以降、このブルースは数多くのミュージシャンによって歌い継がれ、驚いたことには、戦前の日本でも日本語の歌詞を乗せた「浪曲セントルイス・ブルース」なるレコードが発売されました。戦時中は、当時、アメリカの歌が禁止されていたにもかかわらず、密かに防空壕にも持ち込まれていたそうです。ちなみに、余談ですが、テレビ番組「笑点」で知られる林家喜久蔵師匠が歌っているおなじみの「いやん ばかん うふん」という歌はこの曲が元歌となっているのをご存じでしょうか?数々のアレンジによって愛されているこの曲ですが、「セントルイス・ブルース・マーチ」は、ジャズ界の名プレーヤーでありますグレン・ミラーが、軍楽隊の指揮をしていた頃にマーチに編曲し、疲労困憊の兵士たちを元気付けるために演奏したものです。
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小さい秋みつけた (渡部哲哉 編曲)
数々の名曲を作曲しています中田喜直の代表曲です。この童謡をジャズに編曲したものを、ぐっと大人びたバージョンで演奏しました。
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サタデー・ナイト (金山徹 編曲)
1976年にアメリカを中心に世界的に大ヒットした、イギリス出身のポップ・グループ「ベイ・シティ・ローラーズ」の代表曲です。
タータン・チェックを衣装に取り入れたことから「タータン・ハリケーン」という社会現象を巻き起こし、当時、男子は硬派を気取ってクイーンを聞き、女子はベイ・シティ・ローラーズを聞く、という住み分けがあったそうです。お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリが扮する「ゴリエ」のテーマとして「ペコリ・ナイト」という曲名で歌われ、若い世代にも受け入れられているようです。
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サザエさん ア・ラ・カルト (山里佐和子 編曲)
国民的アニメ「サザエさん」の効果音やエンディングテーマ・次回予告の音楽などを集めたメドレーで、しかも、一番有名な主題歌が入っていないという非常にマニアックな曲です。この楽譜を出版しております「ミュージックエイト」では、ホームページ上で演奏したい曲のアンケートを募集しており、その中でサザエさんの効果音ばかりを集めたメドレーの要望が多く、この楽譜の出版に漕ぎ着けたという珍しい経緯を持った曲でもあります。この曲は全体的に場面場面の効果音が散りばめられていて、どことなく聞いたことがあるフレーズが出てきます。ちなみに、愛別吹奏楽団2006年の事務局長は、もう20年近くサザエさんを見ておらず、初めてこの曲を演奏したときには、ほとんどわからなかったというある意味マニアックな人です。
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ブラジル (岩井直溥 編曲)
日本とほぼ正反対の地球の裏側に位置する南米の大国ブラジルは、世界有数のコーヒーの産地であり、サッカー大国としても有名です。
そして年に1度開催される「リオのカーニバル」は、熱狂のるつぼと化し、一大イベントとしてよく知られるところで、このときの主役の一つが「サンバ」です。「ブラジル」は原題を「ブラジルの風景画」といい、文字どおりサンバの代表曲で、1942年にピアニストのアリー・E・バローソが作り、翌1943年にディズニー映画「ラテンアメリカの旅」の主題曲として使用されました。また、ブラジルをはじめとする南米各国は日本から多くの移民が入植しており、愛別からもたくさんの方々がブラジルに渡っております。その一人であります上野秀さんという方が現地で非常に大きな蛇を捕獲したとして、生まれ故郷であります愛別に寄贈されました。演奏会場の愛別町総合センター大ホールには、その蛇皮が飾ってあります。
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リムジン江 (高昌帥 編曲)
この曲は第7回定期演奏会でも演奏しましたが、第8回定期演奏会のアンコール演奏は短いバージョンです。元々は管弦楽にアレンジしたものをアンコール用にと吹奏楽に再アレンジしたものです。
演奏時、指揮者による「音楽に国境はありません」というメッセージが印象的でした。
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エル・クンバンチェロ (岩井直溥 編曲)
この曲はプエルトリコ生まれの作曲家、ラファエル・エルナンデスの書いたサンバのスタンダードナンバー。冒頭「クンバンチェロ!」という雄たけびから始まり、最初から最後までラテンパーカッションがノリノリのリズムで、演奏する側も聴く側も自然と盛り上がってくる曲です。
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