行進曲「K点を越えて」 (高橋伸哉 作曲)
1998年に開催された長野オリンピックでの日本スキー・ジャンプ陣の活躍に影響を受け、翌1999年の全日本吹奏楽コンクール課題曲の一つとして作曲されたものです。タイトルにあるK点とは、スキー・ジャンプに用いられるもので、本来はこれ以上飛ぶと危険とされていた線なのですが、現在では、この線を越えるか否かが勝負のポイントとなっているようです。
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マーチ「潮煙」 (上岡洋一 作曲)
マーチと言っても行進のために演奏されるものばかりでなく、演奏会用として作曲されたものもあります。毎年行われる全日本吹奏楽コンクールでは、数曲ある課題曲の中に必ずマーチが選択できるようになっています。「潮煙」は1993年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲として作曲されました。マーチでありながら、冒頭から奏でられるトランペットのメロディーが昭和歌謡を髣髴とさせる郷愁漂うものとなっています。
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「真夏の夜の夢」より 結婚行進曲 (伊藤直樹 編曲)
ウェディングマーチの定番で結婚式の入場などにつかわれるこの曲は、シェイクスピアの名作「真夏の夜の夢」の劇中音楽として作曲されたうちの一つです。音楽は全部で12曲ありますが、今日ではその中の「スケルツォ」「夜想曲」「結婚行進曲」の3曲が、演奏会用の組曲としてしばしば演奏されています。ワーグナーの「結婚行進曲」が、おおらかさと威厳をそなえているのに対し、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」は、華やかさと活気のあるのが特徴です。
2011年、愛別町内で開催された札幌交響楽団のコンサートでも演奏されました。
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カーニバルの午後 (多田暁 編曲)
若手シンガーソングライターの中山うりさんが歌っている曲です。ある晴れた日の昼下がり、町にパレードが歩いてくる様子を表現したものです。
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トロンボーンアンサンブル
もみじ (大内邦靖 編曲)
スモークオンザウォーター (湯上千尋 編曲)
2011年のアンサンブルはトロンボーンによる3重奏で演奏しました。
トロンボーンと言えば、その昔、半音階を演奏できる唯一の金管楽器であり、教会の聖歌隊の伴奏などで使われていたそうです。当時はいろいろなサイズがあり、ソプラノ・アルト・テナー・バスといった大きさの違う楽器で、合唱のそれぞれの音域をカバーしていたようです。現在ではテナーが残り、その改良型であるテナーバストロンボーン、また昔とは少しシステムが変わっていますが、バストロンボーンも使われています。今日ではオーケストラでも一般的に使われているトロンボーンですが、交響曲に初めて登場したのは、ベートーヴェン作曲の交響曲第5番「運命」です。「運命」では第4楽章で初めてトロンボーンが演奏に参加します。第1楽章から第3楽章まではひたすら待っているそうです。
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いとしのエリー (金山徹 編曲)
1978年デビューから数々の大ヒットをとばし続けたサザンオールスターズのメインボーカリスト桑田佳祐。闘病による活動休止から2010年見事復活、本格的に活動を再開しあらためて世間の注目を集めています。そのサザンのヒット曲からダントツ人気の名曲であり、レイ・チャールズもカバーをした「いとしのエリー」。
1979年のヒット曲ですが、リアルタイムで聴いていた団員は……結構います。
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キャンディーズ・メドレー (山下国俊 編曲)
2011年春、女優の田中好子さんが癌のため亡くなりました。田中さんは、1970年代初めに結成され、トップアイドルグループの一つだった「キャンディーズ」の元メンバーです。彼女らは単に可愛いだけではなく、3人で実に良くハモらせていたボーカルグループでした。1978年、キャンディーズは人気絶頂のさなか、「普通の女の子に戻りたい」の名文句と共に解散しましたが、その後もスタンダードとなって現在に残っている曲は多く、中でも「春一番」は春には必ずラジオから流れるスタンダードです。
今回の演奏曲は「春一番」の他、彼女らの代表作の中からノリの良い「年下の男の子」と「ハートのエースが出てこない」を加えたメドレーです。
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Get It On 〜黒い炎〜 (波田野直彦 編曲)
愛別吹奏楽団ではビールパーティーなどで演奏する際、ポップスを選ぶことが多く、吹奏楽の編成の中にドラムセットやエレキベースを加えてよりはっきりとリズムを出すよう工夫をしています。逆にロックバンドに管楽器を加えて音の厚みやスピード感を生み出しているバンドもあります。こうしたブラスロックと言われるジャンルの中から選曲した「Get
it on 〜黒い炎〜」は、伝説のブラス・ロックバンド「CHASE(チェイス)」の代表曲です。
ブラスロックではChicago,Tower of power,Blood Sweat & Tearsなど人気のバンドがありますが、CHASEは、ブラスロックの王道であり、ブラスセクションがトランペット4本だけという特徴があります。リーダーのビル・チェイスはM・ファーガソン楽団、S・ケントン楽団、W・ハーマン楽団という名門ジャズ・ビッグ・バンドでトランペット奏者として活躍し、その後自己のバンドをロックと融合させて、しかもメンバーはジャズミュージシャンを集めてブラスロックというスタイルを確立しました。中でも一番人気の「Get
it on 〜黒い炎〜」はソウルフルなヴォーカル、タイトなリズム、炸裂するトランペットセクションが見事に絡みあうサウンドは未だに色褪せることなく現在でも人々を魅了させる曲です。疾風怒濤のように人気絶頂の時期に飛行機事故でこの世を去ってしまいましたが、まさに“伝説”と言われる所以です。
かなりハードな演奏をこなしてきた愛別吹奏楽団のトランペットセクションは最後をカッコよく華々しく飾ることができるか、また派手に散ってしまうのか……まさに最後の見所であり、会場の皆様が「どうかうまくいきますように」祈るような展開となりました。
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イパネマの娘 (岩井直溥 編曲)
「デサフィナード」「ワン・ノート・サンバ」等の作曲でボサノバ界の大御所として知られるアントニオ・カルロス・ジョビンの作品です。イパネマは彼の出身地であるブラジルのリオ・デ・ジャネイロの近郊にある海岸で、別荘地や海水浴場として賑わう場所です。ここの娘の悩ましくチャーミングな姿を描いた「イパネマの娘」は、1963年に発表され、翌1964年には彼の妻アストラッド・ジルベルトがスタン・ゲッツと共演し、各地で大ヒットを飛ばした曲です。
一般的に「ガール・フロム・イパネマ」として知られているこの曲のポルトガル語の原題は「ガロータ・ジ・イパネマ」です。
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見上げてごらん夜の星を (山下国俊 編曲)
作曲いずみたく、作詞永六輔のコンビによって作られた名曲の一つです。「上を向いて歩こう」と対をなすヒット曲で、満天下の星群に託すささやかな思いを坂本九が熱唱したバラードは、ファンの胸に深く染みこんだことでしょう。
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