演奏曲の紹介です
カンタベリー・コラール (Jan Van der Roost 作曲)
中高生などのスクールバンドを中心に人気のある作曲家ヤン・バンデルローストの作品です。
曲のタイトルにある「カンタベリー」とはイギリス南東部にある教会「カンタベリー大聖堂」のことで、作曲者のヤン・バンデルローストが世界遺産でもあるこのカンタベリー大聖堂を訪れた際の印象をもとに、金管バンド作品として1990年に作曲したものです。
その後、吹奏楽版も出版され、大変優美な旋律と、壮大かつ壮麗な建築物を表す堂々たる骨格を持つ名曲として、広く愛されている名曲です。カンタベリー大聖堂はイギリス国教会の総本山で、教会としては7世紀に建立されたものですが、火災による焼失等もあり、現在の建物は1379年から1503年にかけて建造されたものです。
重厚なゴシック建築の建物が、その歴史的深みを一層強く感じさせます。
演奏するコラールは、終始ゆったりとしたメロディーが流れ、決して派手ではありませんが、美しさや暖かさ、敬虔さといったキリスト教独特の世界観を表現しています。
ページ上部へ↑
アルセナール (Jan Van der Roost 作曲)
1995年、ベルギー・メヘレンの鉄道工場合奏団50周年記念のために作られたコンサート・マーチです。
厳かな記念式典のための音楽にふさわしい格調の高さをともなった曲ですが、そう感じる理由の一つに、行進曲には必要不可欠である「裏打ち」を置かなかったことがあげられます。全曲を通じてほとんど頭打ちのみのビートで構成されています。
作曲者であるヤン・バンデルローストは、「カンタベリー・コラール」「アルセナール」のほかにも「フラッシング・ウィンズ」や「プスタ」といった系統の全く違う曲も作曲しており、引き出しの広さがうかがえます。
ページ上部へ↑
LOVE POP SOUL! (福田洋介 作曲)
吹奏楽譜の出版会社ウィンズ・スコアのオリジナル作品です。
一度聴いたらついつい口ずさみたくなるポップなメロディーと、ワクワクしてくるリズム感。
これぞポップス!と思わず言ってしまうような楽しい作品です。
ページ上部へ↑
瞳〜メインテーマ〜 (山下康介 作曲)
NHK連続テレビ小説「瞳」は、プロのダンサーを目指すヒロインの瞳が、上京し、里親として3人の里子たちと向き合っていくなかで「家族」や「家庭」のあり方などを見出していくという内容の作品でした。
そんな主人公の前向きな人間性や、家庭や人々のぬくもりといったようなものをこのテーマ曲では表現しています。
放送開始直後から、トロンボーンを起用したテーマ音楽が話題になり、作曲者の山下康介氏自身による吹奏楽アレンジの楽譜も急遽出版され、全国の演奏会で演奏されています。
ページ上部へ↑
スパニッシュ・フィーバー (Jay Chattaway 作曲)
「スパニッシュ」とは「スペイン」のことであり、ラテン系特有の激しいリズムや華々しいメロディー群が聴く者の心を揺さぶります。
ページ上部へ↑
夕やけこやけ〜夕日 (岩井直溥 編曲)
「夕焼け小焼けで日が暮れて」「ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む」で始まるこの2曲は、いずれも日本の原風景を良く描写した優れた作品です。この2曲のメドレーでは、最後に「一番星見つけた」のフレーズも入っています。
ページ上部へ↑
和田アキ子 POWERFULL COLLECTION (本澤尚之 編曲)
「ゴッド姉ちゃん」「芸能界のご意見番」などの異名を持つ歌手・和田アキ子は芸能生活40周年の節目を迎えました。
身長170cmを超えるその大柄な体から発せられる歌声は、まさにパワフル。特にリズム・アンド・ブルースを得意とし、そのレパートリーは彼女の持ち歌のみならず「黒い炎」などのアメリカ音楽のカバー曲をも積極的にこなします。
2008年夏にはテレビドラマ「和田アキ子物語」が放送され、お茶の間の反響を呼びました。その劇中でも紹介されていましたが、「あの鐘を鳴らすのはあなた」という歌に巡り合えたことが、それまで芸能界で馴染めず思い悩んでいた彼女の人生を一転させる出来事になりました。
歌詞を手がけたのは、2007年に亡くなられた作詞家・阿久悠さんであり、この歌詞の内容は、当時深刻な国際問題になっていたベトナム戦争への思いを描いたものとなっているそうです。「町は今砂漠の中、あの鐘を鳴らすのは あなた」というフレーズが反戦平和の願いを込めているように思えます。
彼女の数多くあるヒット曲の中から「古い日記」「笑って許して」「どしゃぶりの雨の中で」「あの鐘を鳴らすのはあなた」の4曲を抜粋した豪華なメドレーです。
ページ上部へ↑